

他職種と連携して、一緒に良くしていくことを考える事が大事。
入職して自身が一番成長したと感じるところはどこですか。
他職種と連携しながらやっていく必要があると気付いた時に、やはりコミュニケーションが必要で。そういったコミュニケーション能力やスキルを学べて、医療人としてだけではなく、社会人としても育ててもらえたんじゃないかなと思っています。
入職前、入職後で、イメージが変わったところはありますか。
若かったというのもあって、入職前は「理学療法士として理学療法を極めたい」という強い気持ちを持っていました。入職してからは理学療法だけの限界を感じ、一人では何もできない、ということを痛感しまして…。一人でやるのではなく、チームで連携してアプローチしないと絶対にうまくいかないということを学びました。今は理学療法のみで患者さんや利用者さんを治すというよりは、他職種と連携して一緒に良くしていくことを考えることがすごく大事なんだな、と思っています。
チームで一つにまとまってアプローチできたときの力を感じた。
他職種での連携とは、どういった内容ですか。
訓練室では平行棒を使いながら歩けるようになった方でも、生活場面では全く歩けていないという方もたくさんいらっしゃるんですね。そういった方に、スタッフやナース、介護士さんに、その人ができるようになったところを見てもらったり、それをこちらから伝えることで、たとえば「トイレに行く時は一緒に歩こう」とか、「お風呂に入る時はここまで歩いてみよう」とか、「食事の時は車いすじゃなくていすに座ろう」とか、そういった生活の中で暮らすこと自体がリハビリになるようにスタッフと連携できるところが、すごく楽しいかなと思っています。
工夫としては、なるべく話すだけではなく、実際に利用者さんを通して、その人が歩いてるところだったりとか、できるようになったところを一緒に見てもらうことで、「こういったことができるんだな」というのを感じ取ってもらって、そこから繋げていくというのをより意識してやっていますね。
理学療法士に就いて数年たった今、この仕事をどのように感じていますか。
やはり理学療法だけでは限界がありまして、他職種と連携するっていうことがすごく大事で、自分の中でこれがいいと思ったことをやってても、利用者さんや患者さんの達成が良くなるということはできなかったんですね。
他職種と連携して初めて、チームで一つにまとまってアプローチできたときの力のすごさを感じて、そこに対しての面白さだったり、楽しさだったりっていうのが、ここに来て感じられたのが、一番幸せなことだなと思っています。
私も教育指導をする立場になってきたので、今まで自分が感じてきた理学療法だけではなくて、チームで連携してやってくことの楽しさ、アプローチしていくことの楽しさっていうものを後輩にも伝えていきたいですし、そこにも気付いてもらえるようなサポートをしていきたいと思ってます。新しく入ってきたスタッフ、新人の子たちにもいいところをいっぱい引き出してあげられて、楽しく働ける職場作りっていうのを意識してやっていきたいなと思っています。
周りのスタッフを巻き込むということ
理学療法士としてのサポート体制はありますか。
私が入職した当時はスタッフが5人ぐらいの少人数で、3年目ぐらいの先輩がいただけだったので、自分で考えながらやっていかなければならない環境ではありました。その中で、自分なりに色々な勉強会に参加したりと、自分から学んでいこう!と積極的に学んでいったのは、正直ありますね。
そこで自分で学んだことが患者さんに活きると思っていたら、やっぱりそれだけでは難しくて。どんなに勉強しても、僕一人の力では絶対達成できないんだっていうのは本当に学んで。それから皆を巻きこんでアプローチすることで大きな成果を得られることに気付いたのが3、4年目ぐらいだったんですけど、そういった方法に気付いてからが、患者さんと利用者さんの結果が明確に出るようになったので、そういった気付きというのをできるだけ早く後輩に教えてあげたいです。
また、理学療法士として技術を勉強したいっていう思いもきっとあると思うので、そういったところをフォローできるように、必ず定期的に勉強会を開いて、業務の中で生まれた色々な疑問や悩みを吸い出してあげて、少しでも解消してあげられるような会にできたらなと思っています。
理学療法士としての基礎固めができる職場
入職を検討されている方へメッセージをお願いします。
利用者さまや患者さまの全体像をしっかり評価できて、それを地域に還元したり、多職種でアプローチしていくという力、そういった基礎固めができる職場だと思っているので、ぜひみんなと一緒に楽しく仕事をしたいなと思っております。